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【SPYD】SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式 ETFを調べてみました!

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こんにちは。トビオです。

米国株高配当型スマートベータとして幾つかの魅力的なETFが上場されていますが、その中の一つ、SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF【SPYD】を紹介します。

 

 

ファンドの概要

SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF【SPYD】は、『S&P500高配当指数(S&P 500 High Dividend Index)』への連動を目指すETFです。

 

  • 運用会社:State Street Global Advisors
  • インデックス:『S&P500 高配当指数(S&P500 High Dividend Index)』
  • 純資産総額:1,454 M USD
  • 組入銘柄数:80
  • 総経費率:0.07%
  • 設定日:2015年10月21日

(2019年4月4日時点)

 

インデックス『S&P500 高配当指数』とは? 

『S&P500 高配当指数(S&P500 High Dividend Index)』とは、S&P Dow Jones Indices LLCが公表する指数で、配当利回りに基づき、S&P500指数の採用銘柄のうち配当利回り上位80銘柄のパフォーマンスを計測する指数です。

 

銘柄スクリーニング

まず、構成銘柄はS&P500銘柄であることが条件ですので、米国の主要大型銘柄に限定して投資することになります。

また、S&P500に入るには、時価総額流動性、財務の健全性などの基準をクリアする必要がありますので、S&P500を構成銘柄条件とすることで優良企業をスクリーニングすることになります。

その上で、配当利回りの高い順に80銘柄が選定されます。

他の高配当型インデックスの様にREITを除外することもありません。

 

構成銘柄比率

構成銘柄の加重方式は均等加重方式です。

均等加重方式を採用することによってリスク分散を図ることができます。

 

リバランス

リバランスは年に2回、1月と7月に行われます。

 

【インデックスの特徴】

  • S&P500指数の構成銘柄(大型)
  • 配当利回り上位80銘柄
  • REITを除外しない
  • リバランスは年2回
  • 均等加重型

 

組入上位銘柄

ファンド組入上位10銘柄は以下の通りです。

 

  1. Procter & Gamble Company 1.61%
  2. Pfizer Inc. 1.60%
  3. Realty Income Corporation 1.58%
  4. AES Corporation 1.52%
  5. Welltower Inc. 1.51%
  6. Verizon Communications Inc. 1.51%
  7. Entergy Corporation 1.51%
  8. FirstEnergy Corp. 1.50%
  9. UDR Inc. 1.50%
  10. American Electric Power Company Inc. 1.50% 

(2018年12月31日時点)

 

均等加重型のため上位に集中することもなく80銘柄に分散されています。

また、REIT銘柄も上位に食い込んできています。

 

参考のため、先程のデータより半年過去の2018年6月30日時点におけるファンド組入上位10銘柄は以下の通りです。リバランスを1回挟んで随分変化していますが、基本的に均等加重方式なので銘柄順位の細かな変動はあまり重要ではありません。

 

  1. Macy’s Inc. 1.79%
  2. AES Corporation 1.56%
  3. Extra Space Storage Inc. 1.52%
  4. Public Storage 1.51%
  5. FirstEnergy Corp. 1.50%
  6. ONEOK Inc. 1.50%
  7. Valero Energy Corporation 1.47%
  8. Exelon Corporation 1.45%
  9. Ameren Corporation 1.42%
  10. Occidental Petroleum Corporation 1.40%

(2018年6月30日時点)

 

業種別配分

ファンド組入銘柄の業種別配分は以下の通りです。

 

  1. 不動産 24.87%
  2. 公益事業 22.81%
  3. 一般消費財・サービス 10.50%
  4. 生活必需品 9.06%
  5. エネルギー 7.79%
  6. 情報技術 5.63%
  7. 金融 5.49%
  8. コミュニケーション・サービス 5.17%
  9. ヘルスケア 4.24%
  10. 資本財・サービス 2.32%

(2018年12月31日時点)

 

配当利回りで銘柄抽出すると、配当を目一杯吐き出すREITや一般的に配当性向が高い公益事業は抽出され易く、不動産と公益事業だけで半分近くを占めることになります。

結果的に、このETFに投資することで不動産セクターの米国REITにも投資することができるのです。

 

参考のため、組入銘柄の時と同様に、先程のデータより半年過去の2018年6月30日時点におけるファンド組入銘柄の業種別配分は以下の通りです。

 

  1. 不動産 26.32%
  2. 公益事業 24.10%
  3. 一般消費財・サービス 12.75%
  4. エネルギー 9.07%
  5. 生活必需品 7.72%
  6. 情報技術 7.14%
  7. 電気通信サービス 3.73%
  8. ヘルスケア 2.57%
  9. 素材 2.27%
  10. 資本財・サービス 2.23%

(2018年6月30日時点)

 

上位3位までの順位は不変で、4位と5位が入れ替わっていることを除けば上位6位までの顔ぶれも同じです。

 

先述の組入上位10銘柄だけをその時々で見ると入れ替わりが激しく思えますが、リバランス時点における配当利回り上位80銘柄が急にゴソッと入れ替わることはあまり考えにくく、また均等加重方式であるため、個々の銘柄順位は変化してもファンド全体の大きな特性変化はあまり起こらないETFであると考えられます。

 

分配金利回り

2019年3月11日時点のファンドの分配金利回りが4.28%であり、他の同タイプのETFと比較してもかなりの高利回りです。

米国REITに投資するETF【RWR】の利回りが3.70%ですから、REIT単独に投資するよりも高利回りです。

 

トータルリターン

配当含めたトータルリターンをS&P500への連動を目指す【IVV】と比較したものが下表です。

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【SPYD】は設定来期間が短いのでETFとしては3年までのデータしかありませんが、もっと以前から計算されているインデックス自体でS&P500と比較すると、長期リターンに関してもS&P500を上回るパフォーマンスが期待できそうです。

 

まとめ

SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式 ETF【SPYD】は、米国を代表する大型株であるS&P500の構成銘柄のうち配当利回りの高い上位80銘柄に均等に投資するETFです。

分配金利回りの高さは高配当型ETFの中でもトップクラスで、S&P500を上回るトータルリターンも期待できそうですし、総経費率も低く、【SPYD】に投資することで米国REITに投資することもできます。

「投資対象企業の銘柄にはあまり拘らず、分配金利回りやトータルリターンの大きさと均等なリスク分散を重視して投資したい」と考える場合にはオススメのETFです。

 

それでは、また!