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米国リート【XLRE】の構成銘柄/セクターの特徴とは?(2018年12月)

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米国リート(REIT)のETFにもいくつかありますが、どれを買うかを決める際に、どこが違うのか、特徴は何なのかが判らないってこと、ありませんか?

今回は、S&P500不動産セクターに投資する State Street Global Advisors(以後、SSGA) の不動産セレクト・セクター SPDR ファンド【XLRE】の2018年12月時点における構成銘柄とセクターの特徴を探ってみたいと思います。

 

 

ファンドの概要

SSGAの不動産セレクト・セクター SPDR ファンド【XLRE】は、『S&P 不動産セレクト・セクター指数(Real Estate Select Sector Index)』の値動きと利回りに、経費控除前で概ね連動する投資成果を上げることを目標としているETFで、SSGAのSPDR セレクト・セクター・シリーズの1つです。

S&P500のうちの不動産セクターだけに投資すると考えれば分かりやすく、その98%はREITが占めています。

 

基本スペック

  • インデックス:『S&P 不動産セレクト・セクター指数(Real Estate Select Sector Index)』
  • 純資産総額: 2,988 M USD
  • 構成銘柄数:32
  • 経費率:0.13%
  • 設定日:2015年10月07日

(2019年3月21日現在)

 

構成銘柄がS&P500に限定されるため、銘柄数は32銘柄と、米国リートに投資する他の【IYR】や【RWR】と比べるとずいぶん少なめです。

経費率が0.13%と低いのも特徴で、競合相手の【IYR】の0.43%や【RWR】の0.25%と比べてもずいぶん低いです。

また、米国リートのETFの中では新しいETFです。

 

インデックス『S&P不動産セレクト・セクター指数』とは?

【XLRE】のインデックス『S&P不動産セレクト・セクター指数』は、S&P500指数のうちの不動産セクターに分類される銘柄から構成される時価総額加重型の指数で、投資対象はモーゲージリートを除く不動産管理・開発とリート等の産業分類の企業になります。

競合する米国リートのETF【IYR】のインデックス『ダウ・ジョーンズ米国不動産指数』や 【RWR】のインデックス『ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数』と比較すると、対象がS&P500に含まれる大型の少数銘柄に限定されている点がこのインデックスの一番の特徴です。

リバランスは年4回行われます。

 

【インデックスの特徴】

  • S&P500の不動産セクター銘柄で構成(大型)
  • 時価総額加重配分
  • モーゲージリートを除外
  • リバランスは年4回

 

構成銘柄

2018年12月31日時点における【XLRE】の全構成銘柄を下表に示します。

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時価総額加重配分なので、全32銘柄のうちの上位10社で全体の約58%を占めています。

 

上位10銘柄を見ていきましょう。

まず、1位のAmerican Tower Corp.と3位のCrown Castle International Corp.は無線通信タワーなどを手掛けるインフラ系(Infrastructure)のREITです。技術革新著しい5G通信を支える存在で成長が期待されます。

2位のSimon Property Group,Inc.はショッピングモール等の商業施設系(Retail)のREITです。

4位のPrologis,Incは倉庫や配送センターなどの物流系(Industrial)のREITで、こちらはeコマースを支える存在です。

5位のPublic Storageは日本で言えばトランクルームなどの貸倉庫(Self-storage)のREITです。

6位のEquinix,Inc.と10位のDigital Realty Trust,Inc.はデータセンター(Data center)のREITで、インフラ系銘柄と共に情報社会を支える存在で成長が期待されます。

7位のWelltower,Inc.は高齢者施設や病院などのヘルスケア系(Health Care)のREITで、高齢化社会を支える存在です。

8位のEquity Residentialと9位のAvalon Bay Communities,Inc.は住宅系(Residential)のREITで、いずれも全米でアパートメント(マンション)を展開経営しています。

 

セクター構成

2018年12月31日時点における【XLRE】のセクター構成は以下のグラフに示す通りです。

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まず、1位はここでもインフラ系リート(Infrastructure)が占めています。

2位は商業系リート(Retail)、3位は住宅系リート(Residential)で、3位までで全体の半分以上を占めています。

一方、オフィス系リート(Office)の割合は日本とは異なり、全体の5.9%と少なめです。

とは言え、全体的には、モーゲージリートを除く様々なセクターを含んでおり、それなりに分散して投資することはできそうです。

 

まとめ

SSGAの【XLRE】は、S&P500に含まれる比較的規模の大きいリート等の不動産セクター銘柄に投資するETFです。

そのため、構成銘柄数は他の米国リートのETF【IYR】や【RWR】と比べると少ないです。

セクター構成に関しては、他の米国リートETFと比較して、今後も成長が期待される5G通信を支える無線通信インフラ系銘柄や情報社会を支えるデータセンター銘柄の構成比率がやや高い点が【XLRE】の特徴です。

設定してからの日は浅いですが、【IYR】や【RWR】と比べて経費率が低く、米国リートへの投資を検討する場合には有力な候補となるでしょう。

 

【XLRE】のパフォーマンスについては、別記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。↓

 

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それでは、また!