こんにちは。トビオです。
米国🇺🇸REITのETFはいくつかありますが、どれを買うかを決める際に、どこが違うのか判らないってこと、ありませんか?
トビオもそうです。
そこで、素人ゆえ専門知識がないながらも、候補となるETFを1つずつ調べていくことにしました。
調べてよく判らない点があっても、気長に調査を積み重ねていこうと思っています。
今回は、米国REIT銘柄のひとつである State Street Global Advisors(以後、SSGA) の不動産セレクト・セクター SPDR ファンド【XLRE】を紹介します。
ファンドの概要
SSGAの不動産セレクト・セクター SPDR ファンド【XLRE】は、『S&P不動産セレクト・セクター指数』の値動きと利回りに、経費控除前で概ね連動する投資成果を上げることを目標としています。
(2019年3月21日現在)
保有銘柄数が32と非常に少ない点が目立ちます。
また、日本の証券会社経由で買える米国REITの中では最も最近に設定された新しいETFです。
最も新しいだけに、経費率についても0.13%と、競合相手の【IYR】の0.43%や【RWR】の0.25%と比べると低く設定されています。
ちなみに、【XLRE】は、SSGAの中では比較的新しいSPDR セレクト・セクター・シリーズの1つで、シリーズに属するETFには、いずれも【XL*】とか【XL**】といった名前が付けられています。
米国株式は11セクターに分類されているので、このシリーズも11本あります。
同様のセクター・シリーズには、古参のバンガードのシリーズがありますが、その経費率が0.10%と低いため、SSGAも対抗して、SPDRセレクト・セクター・シリーズの経費率を0.13%にしたのでしょう。
まだ、0.03%負けていますが‥‥
インデックス『S&P不動産セレクト・セクター指数』とは?
【XLRE】のインデックス『S&P不動産セレクト・セクター指数』は、S&P Dow Jones Indices LLCにより修正済み時価総額加重法で算出される指数で、S&P500指数の採用銘柄で構成され、投資対象はモーゲージREITを除く不動産管理・開発とREIT等の産業分類の企業です。
競合する米国REITのETF【IYR】のインデックス『ダウ・ジョーンズ米国不動産指数』や 【RWR】のインデックス『ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数』と比較すると、対象がS&P500に含まれる大型の少数銘柄に限定されている点がこのインデックスの一番の特徴です。
また、このインデックスはS&P500指数を構成するサブインデックスで、11種類のセレクト・セクター指数のうちの一つです。
リバランスは、年4回行われます。
【インデックスの特徴】
分配金実績
【XLRE】の直近1年間の分配金は以下の通りです。
権利落ち日 分配金 USD
2018年3月15日 0.2035
2018年12月21日 0.3686
2018年09月21日 0.3501
2018年06月15日 0.2686
直近1年間の分配金を合計すると、1.1908 USDですので、2019年3月21日の基準価格35.96 USDで利回りを計算すると、3.31%となります。
運用実績
2019年2月28日時点における3年トータルリターンは年率9.82%で、なかなか健闘しています。
【XLRE】設定来のトータルリターンを米国株S&P500に連動する【SPY】と比較する形で見たのが以下のチャートです。
さすがにここ数年の米国株の伸びには負けています。
(出所:ETFreplay.com サイト)
組入上位銘柄
- American Tower Corporation 11.83%
- Simon Property Group Inc. 7.58%
- Crown Castle International Corp 7.23%
- Prologis Inc. 6.26%
- Equinix Inc. 5.26%
- Public Storage 4.59%
- Welltower Inc. 4.13%
- Equity Residential 3.81%
- AvalonBay Communitiea Inc. 3.79%
- Digital Realty Trust Inc. 3.36%
(2019年3月21日現在)
時価総額加重型なので、組入銘柄32の内の上位10社で全体の約58%を占めており、かなりの上位集中です。
なお、1位の【AMT】American Tower REIT は無線通信のインフラ系REIT、2位の【SPG】Simon Property Group REIT はショッピングモール等の商業系REIT、3位の【CCI】Crown Castle International REIT も無線通信のインフラ系REITです。
【XLRE】の構成銘柄については、別記事で詳しく調べていますので、よろしければご覧ください。↓
まとめ
SSGAの【XLRE】は、少数の大型REIT銘柄に集中投資するETFで、同じSSGAでも広く分散投資する【RWR】とは少し性格の異なるETFです。
設定してからの日は浅いですが、総経費率も低く、米国REITへの投資を検討する場合には候補のひとつになるでしょう。
それでは、また!