こんにちは。トビオです。
米国🇺🇸REITのETFはいくつかありますが、どれを買うかを決める際に、どこが違うのか判らないってこと、ありませんか?
トビオもそうです。
そこで、素人ゆえ専門知識がないながらも、候補となるETFを1つずつ調べていくことにしました。
調べてよく判らない点があっても、気長に調査を積み重ねていこうと思っています。
今回は、国内🇯🇵市場で取引できる米国REIT銘柄、ブラックロック・ジャパンの iシェアーズ 米国リート ETF【1659】を紹介します。
ファンドの概要
iシェアーズ 米国リート ETF【1659】は、米国上場のiシェアーズ・コア米国リートETF【USTR】に投資することによって、米国の不動産投資信託証券で構成される『FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て)』と同水準の投資成果を目指す国内上場ETFです。
- インデックス:『FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て)』
- 純資産総額:2,133 百万円
- 保有銘柄数:160(2019年3月21日時点のシェアーズ・コア米国リートETF【USRT】の保有銘柄数)
- 信託報酬:0.20%以内
- 設定日:2017年09月27日
(2019年3月22日現在)
次項でも紹介しますが、他の米国上場のETF【IYR】【RWR】【XLRE】と比べて、【1659】の保有銘柄は160と最も多く分散されています。
インデックス『FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て)』とは?
【1659】のインデックス『FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て)』は、ブラックロック・ジャパンの資料によると、『ニューヨーク証券取引所またはナスダックに上場するすべての不動産投資信託(REIT)から構成』とあります。
これだけではよく分かりませんので、更にインデックス自体を算出・公表しているFTSE Russellの『FTSE Nareit US Real Estate Index Series v3.9』を紐解くと、インデックス『FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て)』には、どうやら次の条件が付随しているようです。
- 最小サイズと流動性の基準を満たす。
- 浮動株調整後の時価総額加重である。
- 実物不動産を担保とするモーゲージ以外の適格な不動産が総資産の50%以上である。→モーゲージREITは含まない。
- 森林や木材関連の製品および活動を含む木材資産に投資するTimber REITは含まない。
- 運輸資産(道路、橋、トンネル、空港等)、エネルギー、公益事業資産(発電、燃料、パイプライン等)、水道および廃棄物管理資産と通信資産(有線ネットワーク、無線ネットワーク等)を含むインフラストラクチャ資産に投資するInfrastructure REITは含まない。
また、当インデックスは、米ドルベースで計算されるFTSE NAREIT Equity REITs インデックスの前日の終値を円建てで計算したものです。
競合する米国REITのETF【IYR】【RWR】【XLRE】のインデックスと比べると、最も構成銘柄数が多い点が当インデックスの一番の特徴で、特に小さい規模のREITを比較的多く構成銘柄に含んでいるため、構成銘柄の平均サイズも他の3本と比べると最も小さいです。
構成銘柄の見直しは、3月、6月、9月、12月の年4回行われます。
【インデックスの特徴】
分配金実績
(BlackRockサイト www.blackrock.com から引用)
直近1年間の分配金実績を合計すると、85円ですので、2019年3月22日の基準価格2113.79円で配当利回りを計算すると、4.02%となります。
運用実績
(BlackRockサイト www.blackrock.com から引用)
次に、ここ1年の【1659】の騰落率をJリートと比較してみましょう。東証REIT指数に連動するETFとして【1476】を選び比較したのが以下のチャートです。
ご覧の様に、【1476】よりも上下変動は大きかったものの最終的に勝っています。
(出所:Yahoo Japanサイト)
組入上位銘柄
以下に示した【1659】の構成銘柄を見ていただく判るように、iShares Core US REIT ETF【USRT】 1つだけで全体を占めています。
(BlackRockサイト www.blackrock.com から引用)
【1659】は米国で上場しているETF【USRT】に投資するETFで、【USRT】がベンチマークするインデックスが『FTSE Nareit Equity REITs インデックス』です。
【USRT】自体は、現時点では日本の証券会社では取り扱っておらず直接購入はできないようです。
【1659】の投資先ETF【USRT】の構成銘柄(2019年3月21日現在)を見てみましょう。
(出所:www.blackrock.com サイト)
時価総額加重型なので、組入銘柄160の内の上位10社で全体の約36%を占めています。上位に集中しているようですが、他の米国REITのETFと比べると、【IYR】と同程度の集中具合で、【RWR】や【XLRE】よりは随分マシです。
なお、1位の【SPG】Simon Property Group REIT はショッピングモール等の商業系REIT、2位の【PLD】Prologis は物流系REIT、3位の【EQIX】Equinix REIT はデータセンターのREITです。
【1659】の構成銘柄については、別記事で詳しく調べていますので、よろしければご覧ください。↓
まとめ
ブラックロック・ジャパンの【1659】は、国内に上場しているETFの中で、米国REITに広く投資できる数少ないETFです。
通常の国内株のように円建てで、国内市場の開いている昼間に売買できる点もメリットです。
まだまだ出来高は少ないですが、マーケットメイクもあるので、取引に困ることは無いと思います。
それでは、また!