トビオのじぶん年金便り

定年後の生活に備えて米国株投資を始めました。高利回りのポートフォリオで自分年金作りを目指していきます。

敗者のゲームから勝者のゲームへ! 本の紹介: 『インデックス投資は勝者のゲーム THE LITTLE BOOK OF COMMON INVESTING』ジョン・C・ボーグル著

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こんにちは。大空トビオです。

インデックス投資を薦める本を再び紹介します。

 

『インデックス投資は勝者のゲーム

                 THE LITTLE BOOK OF COMMON SENSE INVESTING』

ジョン・C・ボーグル著

パンローリング株式会社刊

 

「敗者のゲーム」VS.「勝者のゲーム」?

著書のジョン・C・ボーグルは、投資家なら誰でも知ってると言ってもいいくらい有名なバンガードの創業者です。投資家利益を第一とし低コストのETFで知られているあのバンガードです。

別記事でも紹介したチャールズ・エリス著『敗者のゲーム Winning the Loser’s Game』を読んでから、今度は本のタイトルに「勝者のゲーム」とあるボーグルの本書が気になっていました。インデックス投資の代名詞と言ってもいいバンガードの創業者が、エリスに対しいったいどんな反論をしているのか?

読んでみると、反論どころかエリスと同じくインデックス投資を全面的に薦める内容でした。日本語タイトルにいっぱい食わされた感はありますが、やっぱりバンガードであったかと納得した次第です。英字タイトルにも「勝者のゲーム」を意味する言葉はなく、文中に少しだけ「勝者のゲーム」や「敗者のゲーム」の言葉が出てきますが、著書自身はそれほど意識してこの言葉を繰り返し何回も使っているわけではないので、日本語版の編集者にしてやられたのでしょう。別に怒ってはいませんが。(^_^)

 

investment.tobio.cloud

 

ファンドにおける経費率、回転率の重要性

本書の中で著者は、「企業のもたらしたリターンの公平な分配に預かることを本質的に保証し得るのはインデックスファンドだけだ」と言っています。経費率の高いアクティブファンドは投資家が本来得られるはずのリターンを雪だるま式に掠め取れるだけ掠め取って消えていくのです。そのファンドは消えても運用会社は得をし、また新しい別の装いのファンドを提供し投資家に買わせ、損をするのはそのようなアクティブファンドを買った投資家だけということになります。

 

更に、経費率だけでなく構成銘柄の回転率にも大いに注目する必要があり、回転率の高いファンドは構成銘柄の売り買いでコストがかかるので、回転率の低いものの方が総じてパフォーマンスは優れていると述べています。それ故にインデックスは出来るだけ包括的なものが良く、バンガードのETFで言えば、VTIとかVOOとかになるのでしょう。

 

複利リターンというマジックと複利コストという暴君

また、トビオの記憶に残った内容としては、複利について「複利リターンというマジックと複利コストという暴君」と説明しているくだりです。「時がすべてを解決するのではない。すべてを悪化させるのだ。リターンについては時間が友となるが、コストについては敵になる」とも言っています。複利の効果がリターンを増大させる上で重要であることや、コストの安いファンドを選んだ方が良いことは理解しているつもりでしたが、長期投資においては特に、コストをリターンと同列に扱わなければならない点を今更ながら再認識しました。

 

ファンドマネージャーは配当収入を重視していない!?

著者が配当に関して述べているところでは、よくある「配当再投資によるトータルリターンへの複利の効果」に加えて、「投資信託のファンドマネージャーは配当収入を重視していない。(中略)なぜなら投資信託の運用委託契約では、配当収入ではなく、一貫してファンドの純資産に基づいて運用管理費用(信託報酬)を徴収するからである」とも述べています。アクティブファンドとインデックスファンドついて、経費によって費消された総利回りの割合を比較してあるのですが、その違いにはビックリします。このくだりを読めばアクティブファンドを買おうという人はいなくなるのではないでしょうか。

 

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以上、ジョン・C・ボーグル著の『インデックス投資は勝者のゲーム』の紹介でした。

この本でボーグルが述べていることが、そのままバンガードの方針になっているのでしょう。日本でも今や、アクティブファンドよりもインデックスファンドの方が主流になってきているのでしょうが、改めて本書を読んでみると、インデックス投資を推奨しているバンガードの考えの中身を知ることができて大変面白かったです。

お薦めします!