こんにちは。トビオです。
じぶん年金のための米国株ポートフォリオ銘柄を見直しました。
銘柄見直しの狙い
今月、じぶん年金のための米国株ポートフォリオ『トビオコア10』を見直しました。少し手数料を払うことになりましたが実行することにしました。
銘柄入替の狙いは次の通りです。
①平均利回りの大幅な向上
②セクターバランス取り
①を実現するために、今回のポートフォリオ見直しではこれまで以上に、英国系🇬🇧・豪州系🇦🇺ADR銘柄を積極的に採用することにしました。二重課税のを避けることができるのです!
英国系🇬🇧ADR銘柄は二重課税を回避できる!
一般的な米国株では、米国から配当に対する外国税として10%課税徴収され、その上で日本から約20%課税徴収されます。いわゆる二重課税です!
外国税の部分を確定申告により取り戻そうとしても、その人の所得によって還付上限が決まるので10%まるまる取り戻せない場合があります。
また、NISA枠で米国株を買った場合には、配当に対し日本からの課税はされないのですが、二重課税にならないので、確定申告しても外国税10%の部分は還付請求の対象外となってしまいます。
ところが、ADR銘柄(英国系🇬🇧や豪州系🇦🇺)は外国税の部分が免除されるので、ADRとしての手数料はいくらかかかるのですが、二重課税を回避することができます。NISA枠で買えば税金が全くかかりません!
以上のような理由で、ADR銘柄を今回積極的に採用したのです。
銘柄数は変わりなく全10銘柄のままなので、どうしても入れ替えということになりますが、致し方ありません。
②のセクターバランスに考慮して見直したポートフォリオは、以下の通りです。
新: 自分年金ポートフォリオ『トビオコア10』
情報技術 アップル【AAPL】
金融 HSBC【HSBC】←追加
素材 リオティント【RIO】←追加
エネルギー ロイヤルダッチシェル【RDS】
生活必需品 クラフトハインツ【KHC】
プロクター&ギャンブル【PG】
フィリップモリス【PM】
ヘルスケア グラクソスミスクライン【GSK】←入替
電気通信 AT&T【T】
公益事業 ナショナルグリッド【NGG】←入替
(資本財、一般消費財、不動産銘柄はなし)
個別銘柄選定の考え方
◆情報技術セクターは元々【AAPL】と【IBM】の2銘柄でしたが、やはり全10銘柄のうち2銘柄を情報技術セクターが占めるのはディフェンシブ寄りポートフォリオという基本方針に合わないと考えました。配当利回りが高いのはもちろん【IBM】であり、それを売却するのは惜しいのですが、自分が昔使用していた愛用パソコンがMacで、現在使用しているスマホがiPhoneであり、【AAPL】の方がより身近な存在であることから、セクター代表銘柄として【AAPL】を残しました。いずれ、保有銘柄数を増やした時には、再度【IBM】を保有するかもしれませんが。
◆これまで保有銘柄のなかった金融セクターには【HSBC】を追加しました。個人的には、あまり馴染みのない銀行だったので、金融機関代表としてはウェルズファーゴ【WFC】やJPモルガン【JPM】なども考えたのですが、利回りの高さと英国系🇬🇧ADRであることで購入を決めました。
◆素材セクターには【RIO】を追加。これも利回りが購入の決め手です。資源銘柄は相場の影響を受けると思うのですが、英国系🇬🇧豪州系🇦🇺ADRであることもあって試しに買うことにしました。
◆ヘルスケアセクターについては、アッビー【ABBV】から【GSK】へ銘柄変更しました。利回りはいずれも高いのですが、【GSK】が英国系🇬🇧ADRであることが決め手です。
◆公益事業セクターについては、サザンカンパニー【SO】から【NGG】へ銘柄変更しました。これも、【NGG】が英国系🇬🇧ADRであることが決め手です。
以上により、セクターバランスの向上と共に、いずれの企業も配当利回りが高く、また英豪系ADRであることにより外国税を取られないことから節税ができるはずで、実質的な配当収入アップを実現できたと思っています。
結果、資本財セクターとして保有していた【GE】は利回りが高いのですが、将来的な事業の見通しに期待が持てなかったことから売却することにしました。CEO交代発表の値上がりタイミングで売却できたので少し儲かったのは良かったです。今後、巨艦【GE】は再浮上することがあるのでしょうか?
あとがき
上記ポートフォリオ見直しの結果、均等バランスで運用した場合の配当利回りが税引き前で約5%に向上したので、今後しばらくは、これ以上ポートフォリオをいじらずに積立運用を続けていきたいと思います。
それでは、また!