こんにちは。トビオです。
『配当貴族』という言葉の響き、いいですよね!
一定の条件を満たす選ばれた連続増配企業だけがそのように呼ばれます。
配当貴族の企業に投資するETFや投資信託等の金融商品が、米国や日本でいくつか出ていますが、その中の一つ、日本の配当貴族指数への連動を目指す投資信託【SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン】を紹介します。
ファンドの概要
【SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン】は、『S&P/JPX 配当貴族指数(配当込み)』への連動を目指す投資信託です。
・委託会社:三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
・インデックス:『S&P/JPX 配当貴族指数(配当込み)』
・純資産総額:22.15億円
・保有銘柄数:49
・信託報酬:0.42%(税込 0.4536%)
・決算日:5月および11月の各10日
・設定日:2016年08月30日
(2018年12月28日付 マンスリーレポートによる)
インデックス『S&P/JPX 配当貴族指数(配当込み)』とは?
まず、インデックス『S&P/JPX配当貴族指数』自体は、S&P Dow Jones Indices LLC、株式会社日本取引所グループおよび株式会社東京証券取引所が公表する指数で、TOPIXの構成銘柄のうち、10年以上にわたり毎年増配しているか、または安定した配当を維持している銘柄を対象とし、配当利回りの高い順に50銘柄が選定されます。
リバランス時における構成銘柄数は最低40銘柄であり、基本構成要件を満たす銘柄が40銘柄を下回った場合には、7年以上にわたり毎年増配しているか、または安定した配当を維持している銘柄を配当利回りの高いものから順に40銘柄になるまで構成銘柄に追加します。
また、構成銘柄のウェイトについては、配当利回りにより加重されます。
【SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン】のインデックス『S&P/JPX配当貴族指数(配当込み)』は、配当収益を考慮して算出した配当込みでの指数です。
ちなみに、米国株においては、『S&P500配当貴族指数』が「S&P 500構成銘柄のうち、過去25年間連続して毎年増配している優良大型株40銘柄以上による均等配分型の指数」、『S&P高配当貴族指数』が「S&Pコンポジット1500指数(大型500、中型400、小型600)の構成銘柄のうち、20年以上連続して増配している銘柄中、配当利回り上位60銘柄による予想配当利回り加重型の指数」です。
これらに比べると、日本の配当貴族指数は基準がかなり緩いです。
【インデックスの特徴】
組入上位銘柄
(2018年12月28日付 マンスリーレポートから引用)
1位、9位、10位にランクされている銘柄が上位に食い込んできている点は、他の高配当型インデックスでは見られない『S&P/JPX 配当貴族指数』特有の現象です。
上位10位までが49銘柄全体に占める割合は28.57%ですから、配当利回り加重平均とはいえ、極端に上位に集中しているわけではありません。
業種別配分
(2018年12月28日付 マンスリーレポートから引用)
業種別配分についても、『S&P/JPX 配当貴族指数』特有の傾向として、建設業が全体でトップを占めています。
分配金実績
(2018年12月28日付 マンスリーレポートから引用)
【SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン】には、設定来、分配実績はありません。
ファンドの騰落率
(2018年12月28日付 マンスリーレポートから引用)
2018年後半の株価下落の影響で、ここ1年間の騰落率は良くないです。
長期投資におけるリターンは?
もっと長期のパフォーマンスを推し量るために、インデックス『S&P/JPX配当貴族指数』自体のパフォーマンスを日経平均と比較してみました。
配当を含まないプライスリターンと配当を再投資した場合のトータルリターンを2009年2月2日を基準にした10年騰落率で比較したものが下表です。
ご覧のように、『S&P/JPX配当貴族指数』は日経平均に対してアウトパフォームしており、『S&P/JPX配当貴族指数』への連動を目指す【SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン】のパフォーマンスについても期待が持てる結果となっています。
まとめ
【SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン】は、東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄のうち10年以上にわたり毎年増配しているか、または安定した配当を維持している銘柄を対象とする『S&P/JPX 配当貴族指数(配当込み)』に連動する投資信託です。
絶対的な分配金利回りの高さよりも、むしろ経済環境に依らず配当および株価が着実に成長していくことに重きを置く長期投資向きの投資信託と言えるでしょう。
なお、『S&P/JPX 配当貴族指数』に連動する投資商品は数少ないのですが、配当を織り込まないインデックス『S&P/JPX 配当貴族指数』への連動を目指す【1494 One ETF 高配当日本株】というETFもあります。
投資スタイルや好みに応じて、投資信託【SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン】かETF【1494 One ETF 高配当日本株】かを選択すれば良いでしょう。
それでは、また!
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