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国内高利回り型ETFの特徴と実力を徹底検証! ベストチョイスはどれか?

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こんにちは。トビオです。

以前から、国内の高利回り型ETFについては、色々と調べて個々に記事にしてきましたが、今回はまとめとして、その特徴と実力を検証し、ベストチョイスを決めたいと思います。

 

 

取り上げる高利回り型ETFは次の7本です。 

 

 

インデックスの特徴

【1399】MSCIジャパンIMIカスタム高流動性高利回り低ボラティリティ指数』への連動を目指すETFです。

このインデックスの特徴は、金融関連銘柄およびREITを除く大型・中型・小型株のうち、一定の市場流動性を持ち配当利回りが比較的高い銘柄をユニバースとし、過去の値動きを数理モデルによって解析し、全体の値動きができるだけ抑えられるような投資比率に最適化した銘柄組み合わせを行なっている点です。

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【1478】MSCI ジャパン高配当利回りインデックス』への連動を目指すETFです。

このインデックスは、REITを除く、配当継続性や配当性向、財務体質(ROE、負債・自己資本比率、収益の変動性)等の基準を満たした企業の中から、『MSCI ジャパン指数』の配当利回りの130%を超える利回りを持つ銘柄を構成銘柄として算出される時価総額加重平均型の指数です。

MSCI ジャパン指数』とは、日本に上場する大型・中型株を対象にしたインデックスで、日本株市場の約85%をカバーしています。 

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【1489】日経平均高配当株50指数』への連動を目指すETFです。

このインデックスは、日経平均株価の構成銘柄のうち、予想配当利回りの高い原則50銘柄で構成されるスマートベータ型の株価指数で、予想配当利回りおよび流動性を加味したウエートを用いて計算されています。

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【1494】S&P/JPX 配当貴族指数』への連動を目指すETFです。

東証株価指数TOPIX)構成銘柄のうちで10年以上毎年増配しているか安定した配当を維持している銘柄から、直近12ヶ月の配当利回り上位の50銘柄を投資対象とし、配当利回り加重平均を用いて算出されています。

ですから、どんなに連続増配年数が長くても配当利回りが上位50位に入らなければ構成銘柄に選ばれません。

そのため、『S&P/JPX配当貴族指数』は米国の『S&P500配当貴族指数』の様な純粋な連続増配型ではなく、やはり高配当型インデックスの1つと言えるでしょう。

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【1577】『野村日本株高配当70』への連動を目指すETFです。

このインデックスは、国内金融商品取引所に上場する全ての普通株式のうち、今期予想配当利回りの高い原則70銘柄で構成される等金額型の指数で、配当継続性と投資可能性に配慮しながら銘柄選択が行われる指数です。

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【1651】TOPIX高配当40指数』への連動を目指すETFです。

時価総額流動性が特に高い大型株100銘柄が対象の『TOPIX100』のうち、直近の実績配当利回りが相対的に高い40銘柄により構成されている時価総額加重平均型の指数です。

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【1698】東証配当フォーカス100指数』への連動を目指すETFです。

TOPIX1000および東証REIT指数の構成銘柄のうち、時価総額および予想配当利回りに着目して選定された100銘柄(株式90銘柄、REIT10銘柄)を対象としたインデックスで、REIT銘柄を含んでいる点が特徴です。

各銘柄への配分は最適化されるようウェイト決定されていることですが、残念ながら詳細は分かりませんでした。

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基本スペック

ETFの基本スペックを下表にまとめました。

信託報酬については、時価総額加重タイプのものは比較的低めで、それ以外のウェイト調整に余分なコストがかかりそうなタイプは高めです。

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ETFの分配金利回り

2019年2月21日の基準価格と直近1年間の分配金実績で利回りを計算した結果が下表です。

参考のため、TOPIX日経平均配当利回りも載せておきました。

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ご覧のように、いずれのETFの分配金利回りも、TOPIX日経平均配当利回りと比較すると高いですが、【1489】以外は飛び抜けているわけではありません。

もっとも【1399】は低ボラティリティ、【1494】は連続増配という点も売り文句なので、分配金利回りの高さだけで勝負するETFではありません。

 

ETFのトータルリターン

ETFの2019年1月31日付けのマンスリーレポートのデータを基にして、税引き前分配金再投資前提のリターン、いわゆるトータルリターンをまとめたものが下表です。

参考データとして、TOPIX日経平均も下段に記載してあり、両者を上回っている値のセルは緑色に、両者を下回っている値のセルは赤色に、両者の中間の値のセルは黄色にしてあります。

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データが埋まっていない箇所も幾つかあるのですが、ご覧のように、株価が回復傾向を見せた直近の1ヶ月(2019年1月)を除いて、TOPIXおよび日経平均と比べた成績はいずれのETFも良いとは言えません。

設定来年数の短いETFは直近1年間の比較しかできませんが、TOPIX日経平均の両方に勝てているものはありません。

また、設定来年数の長いETFの2016年から2018年の3年間における騰落率を見てもTOPIXに負けています。

一般的に高配当株は株価下落局面に強いと言われますが、いずれのETFも株価下落時においても市場平均に勝てていないのが辛いですね。

スマートベータ型ETFとして市場平均を上回ることを期待する目で見ると残念な結果です。

 

インデックスの長期パフォーマンス

もう少し長期のパフォーマンスを推し量るために、代表として【1489】【1494】【1577】のインデックスと日経平均のパフォーマンスを比較してみましょう。

配当を含まないプライスリターンと、配当を再投資した場合のトータルリターンについて、2009年2月2日を基準した10年騰落率を比較したものが下表です。

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ご覧のように、日経平均に対しアウトパフォームしているインデックスは、3つの中では『S&P/JPX配当貴族指数』だけです。

 

まとめ

7本の国内高利回り型ETFについて、その特徴と実力を検証しました。

設定来年数の短いものがまだ多いので何とも言えない部分も残りますが、国内の高利回り型ETFの中においては、長期投資におけるトータルリターンが最も期待できそうなETFは今のところ【1494】One ETF 高配当日本株であるとトビオは考えています。

ただ出来高が少なく、人気があんまり無いのはちょっと残念です。

 

それでは、また!

 

(掲載した過去データは将来の成果を保証するものではありません。また投資はあくまで自己責任でお願いします)