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米国リート【RWR】の構成銘柄/セクターの特徴とは?(2020年5月)

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米国REITETFは幾つかありますが、どれを買うかを決める際に、どこが違うのか判らないってこと、ありませんか?

これまでも当ブログでは、米国REIT銘柄のひとつである State Street Global Advisors (以後、SSGA)の SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF【RWR】の構成銘柄とセクターの特徴を調べてきましたが、2020年5月時点における最新の状況を改めてチェックしてみました!

 

 

ファンドの概要

SSGAの【RWR】は、『ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数』の価格と利回りに、経費控除前で連動する投資成果を上げることを目標としています。

 

基本スペック

  • インデックス:『ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数』
  • 純資産総額: 1,261 M USD
  • 構成銘柄数:93
  • 経費率:0.25%
  • 設定日:2001年04月23日

(2020年5月14日現在)

 

経費率は【RWR】が0.25%で、競合相手のBlackRock【IYR】の0.42%よりも低く優位です。

また、国内証券会社経由で買える米国REITの中では【IYR】に次いで古い銘柄です。

 

インデックス『ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数』とは?

【RWR】のインデックス『ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数』は、不動産直接投資の代替となる不動産証券のパフォーマンスを計測する指数です。

 

企業価値と実際の不動産価格とが必ずしも密接に関連しない銘柄は一部除外されている点が特徴です。

構成銘柄は、商業、住宅用不動産を所有および運営し、時価総額2億ドル以上かつ不動産からの収入が総収入の75%以上を占める会社で、浮動株調整後の時価総額により加重計算されています。

結果、森林系、インフラ系、モーゲージなどのREITや、不動産仲介業やエージェンシーなどは除外されます。

 

リバランスは年4回行われます。

(なお、2020年3月に行われるはずだったリバランスはコロナの影響で延期され、次回のリバランスは2020年6月の予定です。)

 

【インデックスの特徴】

  • 商業、住宅用不動産を所有および運営するREITから構成
  • 森林、インフラ、広告等の特化型、複合型、モーゲージなどのREIT、不動産仲介業やエージェンシーなどは除外
  • 時価総額加重配分
  • リバランスは年4回

 

構成銘柄

【RWR】の構成銘柄上位20位を下表に示します。

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時価総額加重配分なので、全97銘柄のうちの上位10社で全体の約48%、上位20社で69%を占めています。

 

上位10銘柄を見ていきましょう。

1位のPrologis,Incは倉庫や配送センターなどの物流系(Industrial)のREITで、こちらはeコマースを支える存在です。

2位のDigital Realty Trust,Inc.はデータセンター(Data center)のREITで、情報社会を支える存在です。

3位のPublic Storageは日本ではトランクルームなどの貸倉庫(Self-storage)のREITです。

4位のAvalon Bay Communities,Inc.、5位のEquity Residential、8位のEssex Property Trust,Inc.、9位のInvitation Homes Inc.、10位Mid-America Apartment Communities Inc.は、いずれも住宅系(Residential)のREITです。

6位のSimon Property Group,Inc.はショッピングモール等の商業施設系(Retail)のREITです。

7位のWelltower,Inc.は高齢者施設や病院などのヘルスケア系(Health Care)のREITで、高齢化社会を支える存在です。

 

セクター構成

【RWR】の全構成銘柄のセクター構成をグラフにすると以下の様になっています。

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1位は住宅(Residential)、2位は物流(Industrial)、3位はオフィス(Office)、4位は商業施設(Retail)、5位は貸倉庫(Self-storage)という順位になっています。

また、【RWR】には、インデックス要件に従って、インフラ系、森林系、モーゲージREITが含まれていません。

本来、インフラ系が上位に来るのが米国REITの特徴の一つなので、これを除外している点がむしろ【RWR】の特徴になります。

 

次に、前回調査からのセクター構成変化を見てみましょう。

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1位の住宅(Residential)、2位の物流(Industrial)、7位のデータセンター(Data center)がの明らかに増加傾向です。

反対に、4位の商業施設(Retail)は、前回調査時の2位から後退です。また、8位のホテル系(Lodging/Resorts)も減っています。

 

まとめ

SSGAの【RWR】は、米国REITへの投資を考える場合、競合相手の【IYR】よりも総経費率が低く、コストにおいて有力な投資対象候補となります。

構成銘柄については、インフラ系REITなど幾つかのREITセクターを含まず、住宅・物流・オフィス・商業といったオーソドックスなREITセクター銘柄を中心に構成されている点が特徴で、その構成銘柄数も93銘柄と十分あります。

米国REITETFには他に【IYR】がありますが、【IYR】と【RWR】のいずれを投資対象として選択するかについては、両者のパフォーマンスの差以上に、経費率差とインフラ系を含むか含まないかといった構成セクターの違いが大きな判断ポイントとなるでしょう。

 

なお、【RWR】のパフォーマンスについては、別記事でまとめていますので、よろしければご覧ください。↓

 

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それでは、また!