当ブログの管理人、トビオは日本配当貴族に積立投資していますが、『日本配当貴族指数』を構成する各銘柄の過去10年間および25年間のパフォーマンスを調べてみたので記事にします。
日本配当貴族とは?
TOPIX構成銘柄のうち、10年以上にわたり毎年増配しているか安定した配当を維持している、直近12ヶ月の配当利回り上位50銘柄(最低40銘柄)を対象とする『S&P/JPX配当貴族指数』の構成銘柄が一般的にそう呼ばれます。
当指数は、S&P Dow Jones Indices LLC、株式会社日本取引所グループおよび株式会社東京証券取引所が公表する指数で、配当利回りにより加重され算出されます。
米国株の配当貴族である、S&P 500構成銘柄のうち25年以上連続増配している『S&P500配当貴族指数』や、S&Pコンポジット1500指数のうち20年以上連続増配している『S&P高配当貴族指数』と比べると、日本の配当貴族指数の基準はかなり緩いです。
日本配当貴族銘柄の株価騰落率
10年間株価騰落率
まず、2018年12月31日までの10年間における株価騰落率を高いもの順に並べたグラフが以下です。左側が素の騰落率グラフで、右側は年率化しています。
年率化した騰落率を見ると、第1位 スターツコーポレーションの30%、第2位 東京センチュリーの26%、第3位 ユナイテッドアローズの20%を始めとして、上位は10%以上という素晴らしい成績です。
平均値については、成績の振るわなかった銘柄が足を引っ張って6.8%ですが、それでもなかなかの成績だと思います。
米国配当貴族銘柄の同10年間の騰落率が10.6%なので、それと比べると平均値では負けていますが、上位の成績自体はなかなか健闘していると言えるでしょう。
25年間株価騰落率
次に、同指数構成銘柄について、2018年12月31日までの25年間の株価騰落率をグラフにしたものが以下です。
25年間分のデータが拾えた38銘柄の年率化騰落率の平均値は1.4%でした。
米国配当貴族銘柄の同25年間の騰落率9.0%(↓)と比べると随分見劣りします。
29期連続増配銘柄の【花王】は日本配当貴族に含まれていない!
さて、トビオはここで気になったことがあります。先程のグラフを見てお気付きかもしれませんが、あの29期連続増配銘柄の【花王】は日本配当貴族指数の構成銘柄に含まれていません!
日本配当貴族の全構成銘柄を調べるまでは、てっきり【花王】は日本配当貴族銘柄だと思っていました。
【花王】が日本配当貴族指数に含まれていない理由は、『S&P/JPX配当貴族指数』の構成銘柄に選ばれるのは、10年以上の連続増配または安定配当維持の銘柄のうちで『直近12ヶ月の配当利回り上位50銘柄』というのがあるからでしょう。花王の配当利回りは1.4%くらいですから。
どうやら『S&P/JPX配当貴族指数』は、『S&P500配当貴族指数』の様な純粋な連続増配型ではなく、高配当型インデックスの1つと言った方が良いのかもしれません。
まとめ
10年以上連続増配する日本配当貴族銘柄の10年間平均騰落率は年率化すると6.8%、25年間平均騰落率は年率化すると1.4%でしたが、米国配当貴族と比べるとかなり見劣りします。
また、連続増配を謳うファンドでありながら、29期連続増配の【花王】のような代表的な連続増配企業が構成銘柄に含まれていない点もトビオはとても残念です。
さて、トビオは日本配当貴族への投資については、【SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン】を一般NISA口座で定期積立していますが、One ETF 高配当日本株【1494】というETFもあります。
分配金再投資の手間を省ける投資信託を選ぶか、分配金を受け取るETFを選ぶか、投資方針に基づいて選択すればよいでしょう。
なお、これらのファンドについては、別記事にまとめていますので、よろしければご覧ください。↓
それでは、また!