トビオのじぶん年金便り📨

米国株🇺🇸、国内株🇯🇵、REIT🏙、ソーシャルレンディング💴に投資しています。定年後生活への備えとして『じぶん年金💰』作りを目指します!

Jリート投信:三井住友トラストAM【J-REIT・リサーチ・オープン】と大和証券投信【ダイワJ-REITオープン】を比較してみました!

f:id:ohzoratobio:20190428180211j:plain

Jリートへの資金流入が高水準だそうです。

確かにここ数年は、日本株と比べてJリートは調子が良く、利回りも安定しています。

資金流入が目立った商品は、三井住友トラスト・アセットマネジメントの【J-REIT・リサーチ・オープン】や大和証券投信の【ダイワJ-REITオープン】だと日経で紹介されていました。

後者はJリートの代表的インデックスである『東証REIT指数』への連動を目指すインデックス商品で、これまでに本ブログでも本インデックスについては取り上げてきましたので、中身については想像できます。

一方、前者はアクティブ運用のJリート商品で、その中身がインデックス商品とどう違うのか興味を覚え、少し調べてみることにしました。

 

 

基本スペック

f:id:ohzoratobio:20190428164041j:plain

どちらの投信にも毎月決算型と年複数回決算型の2種類ありますが、毎月決算型の方が純資産総額がかなり大きいです。リートはやはり分配目当てで保有する投資家が多いのでしょう。

コストに関しては、いずれの投信も購入時手数料がかかります。自分が口座を開いている楽天証券では、【J-REIT・リサーチ・オープン】が500万円未満の場合で2.70%、【ダイワJ-REITオープン】が一律1.08%でした。

また、信託報酬に関しては、『東証REIT指数』への連動を目指すインデックス運用の【ダイワJ-REITオープン】の方が比較するとやや低いですが、昨今増えてきた低コストファンドと比べると両者ともかなり高めです。

 

組入上位10銘柄

f:id:ohzoratobio:20190428164059j:plain

両投信の組入上位10銘柄に共通して含まれる銘柄は黄色にしてありますが、ご覧の様に上位10銘柄内で共通なのは3銘柄しかありません。

また、上位集中の度合いは【J-REIT・リサーチ・オープン】の方が高いです。

J-REIT・リサーチ・オープン】の組入銘柄1位の【積水ハウス・リート投資法人】は全リート中で時価総額で17位、資産規模で12位、組入銘柄2位の【ケネディクス・レジデンシャル・ネクス投資法人】は時価総額で32位、資産規模で30位で、いずれも住宅物件をポートフォリオの中核に据える総合型リートですが、これらが上位を占めています。

オフィス物件を主力である【日本ビルファンド投資法人】、【ジャパンリアルエステイト投資法人】、【野村不動産マスターファンド投資法人】などが上位を占めている【ダイワJ-REITオープン】とは随分上位構成が異なります。

 

セクター構成

これまでも当ブログで行ってきたリート分類方法で、両投信のセクター構成を比較した結果が以下のグラフです。

f:id:ohzoratobio:20190428164114j:plain

まず、【ダイワJ-REITオープン】の方は、『東証REIT指数』に連動するインデックス運用なので、そのセクター構成も東証に上場するリート全体のセクター比率そのものです。

それと比べて【J-REIT・リサーチ・オープン】の方は『総合・複合型』の比率が高いですが、一方で『オフィス特化型』が少ないので、『総合・複合型』に含まれるオフィス物件と『オフィス特化型』を合わせたオフィス型全体の比率は両者でそれほど違わないのかもしれません。

むしろ、【ダイワJ-REITオープン】よりも『物流施設特化型』や『商業施設特化型』が少なく、『住宅特化型』が多いのが特徴でしょう。

 

トータルリターン

最後に、【J-REIT・リサーチ・オープン】と【ダイワJ-REITオープン】のトータルリターンを比較します。

なお、参考のために、信託報酬が0.27%と比較的低くて購入時手数料もかからないノーロードの投信【ニッセイJリートインデックスファンド】も含めて比較することにします。この【ニッセイJリートインデックスファンド】は『東証REIT指数】への連動を目指すインデックスファンドの中では、低コストで純資産総額の大きい部類のファンドです。

f:id:ohzoratobio:20190428231618j:plain

(データ出所:Morningstarサイト)

 

アクティブ運用の【J-REIT・リサーチ・オープン】はインデックス運用の他二者と比べて、幾分パフォーマンスは優れています。

インデックスファンドの二者の中では、より低コストの【ニッセイJリートインデックスファンド】の方が【ダイワJ-REITオープン】よりも優れています。

 

まとめ

資金流入量が高水準であると日経で紹介されていた国内リート型投信2種について、その中身を比較した結果をまとめると以下のようになります。

  • アクティブ運用の【J-REIT・リサーチ・オープン』の構成銘柄には、『東証REIT指数』への連動を目指す【ダイワJ-REITオープン】と比べ、『物流施設特化型』や『商業施設特化型』のリートが少なく『住宅特化型』が多いという特色が見られる。
  • アクティブ運用の【J-REIT・リサーチ・オープン】の過去10年間におけるトータルリターンは、インデックス運用の【ダイワJ-REITオープン】よりも幾分優れている。
  • 両者ともかなり高コストである。

過去10年間におけるトータルリターンが他のインデックスファンドよりも優れていた【J-REIT・リサーチ・オープン】ですが、信託報酬の高さや購入時手数料がかかることを考えると購入には躊躇してしまいます。

インデックス運用の【ダイワJ-REITオープン】については、ノーロードで信託報酬の低い他の投信があるので、敢えてこれを選択する理由は見当たりません。

 

それでは、また!