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米国リート【RWR】の構成銘柄/セクターの特徴とは?(2018年12月)

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米国REITETFはいくつかありますが、どれを買うかを決める際に、どこが違うのか判らないってこと、ありませんか?

今回は、米国REIT銘柄のひとつである State Street Global Advisors (以後、SSGA)の SPDR ダウ・ジョーンズ REIT ETF【RWR】の2018年12月時点における構成銘柄とセクターの特徴を掘り下げてみたいと思います。

 

 

ファンドの概要

SSGAの【RWR】は、『ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数』の価格と利回りに、経費控除前で連動する投資成果を上げることを目標としています。

 

基本スペック

  • インデックス:『ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数』
  • 純資産総額: 2,903 M USD
  • 構成銘柄数:95
  • 経費率:0.25%
  • 設定日:2001年04月23日

(2019年3月21日現在)

 

経費率は【RWR】が0.25%で、競合相手のBlackRock【IYR】の0.43%よりも低く優位です。

また、国内証券会社経由で買える米国REITの中では【IYR】に次いで古い銘柄です。

 

インデックス『ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数』とは?

【RWR】のインデックス『ダウ・ジョーンズU.S.セレクトREIT指数』は、不動産直接投資の代替となる不動産証券のパフォーマンスを計測する指数です。

企業価値と実際の不動産価格とが必ずしも密接に関連しない銘柄は一部除外されている点が特徴です。

構成銘柄は、商業、住宅用不動産を所有および運営し、時価総額2億ドル以上かつ不動産からの収入が総収入の75%以上を占める会社で、浮動株調整後の時価総額により加重計算されています。

除外されるものとしては、森林系、インフラ系、モーゲージなどのREITや、不動産仲介業やエージェンシーなどです。

リバランスは年4回行われます。

 

【インデックスの特徴】

  • 商業、住宅用不動産を所有および運営するREITから構成
  • 森林、インフラ、広告等の特化型、複合型、モーゲージなどのREIT、不動産仲介業やエージェンシーなどは除外
  • 時価総額加重配分
  • リバランスは年4回

 

構成銘柄

2018年12月31日時点における【RWR】の構成銘柄上位20位を下表に示します。

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時価総額加重配分なので、全97銘柄のうちの上位10社で全体の約45%、上位20社で63%を占めています。

 

上位10銘柄を見ていきましょう。

まず、1位のSimon Property Group,Inc.はショッピングモール等の商業施設系(Retail)のREITです。

2位のPrologis,Incは倉庫や配送センターなどの物流系(Industrial)のREITで、こちらはeコマースを支える存在です。

3位のPublic Storageは日本ではトランクルームなどの貸倉庫(Self-storage)のREITです。

4位のWelltower,Inc.と8位のVentas,Inc.は高齢者施設や病院などのヘルスケア系(Health Care)のREITで、高齢化社会を支える存在です。

5位のEquity Residential、6位のAvalon Bay Communities,Inc.、10位のEssex Property Trust,Inc.はいずれも住宅系(Residential)のREITで、いずれも全米でアパートメント(マンション)を展開経営しています。

7位のDigital Realty Trust,Inc.はデータセンター(Data center)のREITで、情報社会を支える存在です。

9位のBoston Properties,Inc.はオフィス系(Office)のREITで、ボストン・ロサンゼルス・ニューヨーク・サンフランシスコ・ワシントンDCの五大都市でオフィス物件の所有・管理・開発を行なっている企業です。

 

以上の様に、【RWR】はインフラ系REITを含まないので、日本のREITでも割と馴染みのあるセクターを中心に構成されています。

 

セクター構成

2018年12月31日時点における【RWR】の全構成銘柄のセクター構成をグラフにすると以下の様になっています。

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1位は住宅系(Residential)、2位は商業系(Retail)、3位はオフィス系(Office)という順位で、ここまでで全体の半分以上を占めています。

【RWR】には、インデックス要件に従って、インフラ系、森林系、モーゲージREITが含まれていませんので、全REITセクターを含む【IYR】に比べると、セクター構成が上位セクターに集中する傾向が強くなります。

 

まとめ

SSGAの【RWR】は、米国REITへの投資を考える場合、競合相手の【IYR】よりも総経費率が低く、有力な投資対象候補です。

構成銘柄については、インフラ系REITなどいくつかのREITセクターを含まず、住宅・商業・オフィスといったオーソドックスなREITセクター銘柄を中心に構成されていますが、構成銘柄数は95銘柄と十分あります。

【IYR】と【RWR】のいずれを投資対象として選択するかについては、両者のパフォーマンスの差以上に、経費率差と構成セクターの違いが大きな判断ポイントとなる様に思います。

 

なお、【RWR】のパフォーマンスについては、別記事でまとめていますので、よろしければご覧ください。↓

 

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それでは、また!