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米国リート【IYR】の構成銘柄/セクターの特徴とは?(2018年12月)

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米国REITETFはいくつかありますが、どれを買うかを決める際に、どこが違うのか判らないってこと、ありませんか?

今回は、米国REITの代表的なETFである BlackRock の iシェアーズ 米国不動産 ETF【IYR】の2018年12月時点における構成銘柄とセクターの特徴を掘り下げてみたいと思います。

 

 

ファンドの概要

BlackRockの iシェアーズ 米国不動産 ETF【IYR】は、米国の不動産セクターの株式で構成される指数『ダウ・ジョーンズ米国不動産指数』と同等の投資成果をあげることを目指しています。

 

基本スペック

  • インデックス:『ダウ・ジョーンズ米国不動産指数』
  • 純資産総額:5,073 M USD
  • 構成銘柄数:115
  • 経費率:0.43%
  • 設定日:2000年06月12日

(2019年3月22日現在)

 

米国REITETFには、他に【RWR】や【XLRE】がありますが、これらの中では【IYR】が最も早くに設定されたおり、純資産総額も3つの中では最大です。

経費率は0.43%で、競合相手の【RWR】の0.25%や【XLRE】の0.13%と比べると高いです。

 

インデックス『ダウ・ジョーンズ米国不動産指数』とは?

【IYR】のインデックス『ダウ・ジョーンズ米国不動産指数(Dow Jone U.S. Real Estate Index)』は、S&P Dow Jones Indices LLCが算出・公表している指数で、浮動株調整後時価総額上位95%の米国株式の中で、開発・管理・所有を通じて直接的または間接的に不動産に投資するREITやその他の企業(不動産エージェンシーを含む)などの不動産セクター銘柄のパフォーマンスを表す時価総額加重配分の指数です。 

したがって、投資対象の規模は大型から小型まで比較的幅広くカバーしていますが、時価総額上位95%の足切りにより小さい側の一部はカットされます。

銘柄入替は年1回、リバランスは年4回行われます。

 

【インデックスの特徴】

  • 米国株式の時価総額上位95%に入るREITやその他の不動産セクター企業で構成
  • 時価総額加重配分
  • 銘柄入替は年1回、リバランスは年4回

 

構成銘柄

2018年12月31日時点における【IYR】の構成銘柄上位20位を下表に示します。

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時価総額加重配分なので、全114銘柄のうちの上位10社で全体の約37%、上位20社で約53%を占めています。

 

上位10銘柄を見ていきましょう。

まず、1位のAmerican Tower Corp.と3位のCrown Castle International Corp.は無線通信タワーなどを手掛けるインフラ系(Infrastructure)のREITです。5Gを支える存在ですね。

2位のSimon Property Group,Inc.はショッピングモール等の商業施設系(Retail)のREITです。

4位のPrologis,Incは倉庫や配送センターなどの物流系(Industrial)のREITで、こちらはeコマースを支える存在です。

5位のPublic Storageは日本ではトランクルームなどの貸倉庫(Self-storage)のREITです。

6位のEquinix,Inc.と10位のDigital Realty Trust,Inc.はデータセンター(Data center)のREITで、情報社会を支える存在ですね。

7位のWelltower,Inc.は高齢者施設や病院などのヘルスケア系(Health Care)のREITで、高齢化社会を支える存在です。

8位のEquity Residentialと9位のAvalon Bay Communities,Inc.は住宅系(Residential)のREITで、いずれも全米でアパートメント(マンション)を展開経営しています。

 

上位10銘柄だけを駆け足で見てきましたが、REITETFについても構成銘柄を見ていくと、それに投資することによって現代社会を底辺で支える企業を応援することができることが分かり、なかなか楽しいです。

 

セクター構成

2018年12月31日時点における【IYR】の全構成銘柄のセクター構成をグラフにすると以下の様になっています。

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商業(Retail)、インフラ(Infrastructure)、住宅(Residential)がほぼ同率で1位から3位を占めています。

4位がヘルスケア(Health care)で、ここまでで全体の半分ほどを占めています。

5位でようやくオフィス(Office)が登場します。J-REITと比べるとちょっと意外です。

 

【IYR】にはREITの全セクターが含まれており、1位の商業(Retail 14.0%)と最下位の森林(Timberlands 2.3%)ではさすがに開きはあるものの、上位から下位まで比率は少しずつ漸減し、1つのセクターが突出しているわけでもなく、分散性の点で気になる点はありません。

 

まとめ

BlackRockの【IYR】は、米国REITへの投資を考える場合、日々の出来高も多く最も代表的なETFです。

構成銘柄数も多く、REITの全セクターに広く分散しており、分散性の点では申し分ないと思います。

経費率が比較的高い点だけか残念ですが、【IYR】に投資することによって、現代社会や人々の暮らしを支える様々な分野の企業に投資することができ、米国REITへの投資を考える場合には有力な選択肢だと思います。

 

なお、【IYR】のパフォーマンスについては、別記事でまとめていますので、よろしければご覧ください。↓

 

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それでは、また!