こんにちは。トビオです。
今回は本の紹介です。
インデックス投資をこれから始めようとする、特に積立年数をたっぷり確保できる若手の方に最適な投資入門書として、久しぶりにオススメできるかなと思ったのは、太田創著『米国つみたて投資』です。
米国株インデックスファンド積立への入門書!
最初、表紙を見ただけの時は、「よくある積立投資啓蒙本の1つかな‥」と軽く見ていたのですが、読んでみると、重要なことが分かりやすく、でも冗長にならずにシンプル且つ自然な流れで書かれているので、グングン読めました。
インデックス投資を進める本はこれまでもいろいろあり読んできましたが、自分が最近読んだ中では本書は頭に入りやすく、入門書としてはなかなか良いと思いました。
本書『米国つみたて投資』はどこが良いのか?
なぜ本書が良いと感じたのかを、読後にもう一度振り返って整理すると、次の3つに集約できます。
- 著者が勧める投資法がシンプルで分かりやすい。
- 本の構成がシンプルで、背景・理由から具体的な方法論に向かって自然な流れで書かれており、読み進む中で混乱しない。
- 内容に無駄がなく、余計なことが書かれていないので、ポイントを掴みやすい。
勧める投資法がシンプル
1つ目は、『米国株インデックスファンドの長期積立』というシンプルで分かりやすい方法だけを勧めている点です。
いろんな方法をいろいろ提示されるとややこしくなるのですが、大多数の人にとって最適解だと著者が考える方法『米国株インデックスファンドの長期積立』1つだけに絞って勧めている点が、分かりやすい理由なのでしょう。
本書が勧める投資スタイルだけしか知らなくて良いのかという意見もあるかもしれませんし、あるいは、目標額3,000万円というのが漠としていると言われる方もいるかもしれません。
それらのことに関して自分は、この本で投資に興味を持って、そこから更に深く勉強して色々な考え方を知った上で、自分なりの投資法を見つけ、自分なりの目標額を定めて進んでいけば良いと思っています。
ただ、少し引っ掛かる点は第2章の分散投資に関する部分で、自分には投資先が米国株だけで良いとも成長が最も期待できる対象だけに投資すれば良いとも考えられない点です。分散に関する理論的な捉え方についても本書では触れられていません。
本書が伝えたいことは、あくまで、これから積立投資を始めようという若い人があれこれいろんなものに投資するよりも最初のうちは米国株で投資を始めるのが最も間違いが少ないということでしょう。
本の構成がシンプル
2つ目は、構成のシンプルさです。
その証拠として、目次を見ていただければ分かると思います。
けっして立ち読みを奨めるわけではありませんが、敢えて本書の良さをアピールしたいために言うと、目次をパラパラと追うだけでも大事なポイントを拾っていくことができるのです。資産運用の必要性から、積立のメリット、米国投資の優位性、そして結論としての具体的投資方法に至るまで、ポイントはだいたい全部わかるようになっています。
世の中には、目次や本文の出だしでも勿体つけて、中身を読まないとなかなか内容が見通せない本もよく見かけますが、本書はそうではありません。
内容に無駄がない
3つ目は、内容に無駄がないということです。
論旨に直接関係のない、場合によっては理解の妨げになるような余計な雑談や著者の嗜好に付き合わされることがないのです。
海外著者の本には割とよくありますよね、著者好みのウケ狙いエピソードが。そんな箇所は読み飛ばしたくなります。(実際は読み飛ばしてます‥)
本書にはそんな煩わしい所がありません。
また、読み手のターゲット層を広げるために、敢えて構成を複層にしている本も見かけますが、本書にはその様な作為もあまりありません。
まとめ
本書『米国つみたて投資』を読めば、米国への投資の世界に迷いなく進めると思います。
分散投資に関しては、全ての人にとって本書に書かれてある内容だけで済むとは自分は思いませんが、入門書としてなら納得しました。
自分が米国株に投資し『じぶん年金』を作ろうとしているから余計に思うのかもしれませんが、若いうちにこんな本を読んで米国への投資を兎に角早いうちに始めれば、勝ち組になれるかもしれません!
それでは、また!