こんにちは。トビオです。
トビオはS&P500指数をベンチマークする【VOO】を保有していますが、過去においてS&P500を上回るパフォーマンスを示した指数にNasdaq100があります。
それへの連動を目指すInvesco【QQQ】も人気があり、高成長銘柄に分散して投資できる点が重宝なETFですね。
今回は、Nasdaq100指数と【QQQ】をS&P500と比較しながらご紹介したいと思います。
Nasdaq100指数の構成要件
【QQQ】がベンチマークするNasdaq100指数の構成要件に関する特徴は以下の通りです。
S&P500は、NYSE銘柄もNasdaq銘柄も含んでいますし、金融銘柄も含んでいますが、米国企業だけに限定されています。構成要件だけを比較すると、中身がずいぶん違ってくるように思えます。
S&P500構成銘柄との共通性
では、実際にNasdaq100銘柄とS&P500銘柄は、どのくらい中身が違っているのでしょうか?
構成銘柄リストを比較してみると、Nasdaq100の構成銘柄103のうち87銘柄(84%)がS&P500銘柄でした。時価総額だと更に高率でS&P500銘柄になります。
逆にS&P500の構成銘柄505のうちの87銘柄(17%)がNasdaq銘柄になるのですが、時価総額だとS&P500の35%がNasdaq100銘柄です。
Nasdaq100の大半がS&P500にスポッと入っている感じで、Nasdaq100に投資するということは、S&P500の中の1/3を占める高成長銘柄だけに限定投資するイメージです。
組入上位10銘柄
2018年12月30日付の【QQQ】の組入上位10銘柄は以下の通りです。
この時はMicrosoftが一位に返り咲いた時ですが、2位以下の上位をズラリと占めているのはご存知の四騎士GAFAです。
- Microsoft 10.13%
- Apple 9.73%
- Amazon 9.55%
- Alphabet ‘C’ 4.74%
- Alphabet ‘A’ 4.17%
- Facebook ‘A’ 4.13%
- Intel 3.09%
- Cisco Systems 2.81%
- PepsiCo 2.29%
- Comcast ‘A’ 2.24%
特徴の一つとして、Nasdaq市場に上場している企業だけなので、グロース銘柄でもVisaやMastercardなどの銘柄は含まれていません。
セクター構成比率
2018年12月30日付の【QQQ】のセクター構成比率は以下の通りです。
情報技術、コミュニケーション・サービス、一般消費財が中心で、かなり偏ったセクター構成です。
- Information Technology 42.61%
- Communication Services 22.48%
- Consumer Discretionary 16.36%
- Health Care 8.91%
- Consumer Staples 6.51%
- Industrials 2.48%
- Utilities 0.37%
- Financials 0.29%
- Energy -
- Materials -
- Real Estate -
パフォーマンス
Nasdaq100に連動する【QQQ】とS&P500に連動する【SPY】の直近10年間のパフォーマンスを比較します。
トータルリターンはもちろん【QQQ】の圧勝です。ですが、ボラティリティや最大下落率も大きく、より激しく値動きしていることが分かります。
それと、チャートの形が似ていませんか?
S&P500の約1/3がNasdaq100なのですから、それもそのはずです。
まとめ
Nasdaq100に連動する【QQQ】に投資することによって、米国代表であるS&P500の中の高成長分野の選抜1/3に特化して投資することができます。
ですから、S&P500に投資していて、もう少し高成長寄りにアレンジしたい場合には、【QQQ】を少し足すという使い方ができます。
ただし、Nasdaq市場に上場している企業になりますので、グロース株でもVisaやMastercardなどにも投資したいと考えている場合には注意が必要です。
なお、国内のインデックスファンドに同じNasdaq100に連動する【iFreeNEXT NASDAQ100インデックス】というのがありますので、小口での積立を考えている場合には、こちらが便利です。
それでは、また!