こんにちは。トビオです。
今回は、J-REITのスマートベータ型ETF【1660 MAXIS高利回りJリート上場投信】の実力をチェックしたいと思います。
はじめに
今年、REITへの投資を再開するにあたり、東証REIT指数に連動するETFや投資信託以外に、何か良いものはないかと探したところ、より高利回りが期待できる【1660 MAXIS高利回りJリート上場投信】がありました。
このETFは『野村高利回りJリート指数』に連動することを目指したETFで、インデックスの内容とその利回りについては、別記事にしていますので、よろしければご覧ください。↓
今回は、更に踏み込んで、【1660 】と『東証REIT指数』への連動を目指すETF【1476】のパフォーマンスを比較し、【1660】がスマートベータ型ETFとして優れているのかを判断したいと思います。
【1660】のトータルリターンと分配金利回り
【1660】の月次レポートを確認しました。↓
(出所:三菱UFJ国際投信 2019月06月28日付 月次レポートから引用)
過去1年の騰落率は+15.0%です。
『分配金実績がある場合は、分配金(税引前)を再投資したものとして計算しています。』との注記がありますので、いわゆるトータルリターンが+15.0%(1年)ということになります。半年程前に確認した時より成績は随分上がっています。
ここ最近のJリートの好調さが窺えます。
次に、同じく月次レポートから、分配金実績を見ましょう。↓
(出所:三菱UFJ国際投信 2019年06月28日付 月次レポートから引用)
直近1年の分配金実績は、第3期から第6期までの合計371円です。
2019年07月01日の基準価額10,464円ベースで利回りを計算すると【1660】の利回りは3.55%となります。
【1660】はスマートベータとして優れているのか?
ETFのパフォーマンス比較
それでは【1660】はスマートベータとして優れているのでしょうか?
『東証REIT指数』に連動することを目指した iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】とパフォーマンスを比較してみましょう。
(出所:ブラックロック・ジャパンのホームページから引用)
【1476】の過去1年間のトータルリターン(税引前分配金再投資)は、2019年06月30日のデータとして+14.12%でした。
過去1年間の【1660】のトータルリターンは15.0%なので、【1476】に対し0.9ポイント優位です。
次に、分配金実績も見ておきましょう。↓
(出所:ブラックロック・ジャパンのホームページから引用)
直近1年間の分配金実績は65円、2019年07月01日の終値2,005円ベースで利回りを計算すると3.24%です。
【1660】の分配金利回りは3.55%なので、【1476】より+0.31ポイントです。
直近1年間のトータルリターンと分配金利回りでは、【1660】がやや優れているようです。
次に、もう少し長期間でのパフォーマンスを比較してみましょう。
インデックスの騰落率比較
【1660】自体の設定来年数では長期での比較評価ができないので、スマートベータ『野村高利回りJリート指数』と市場平均『東証リート指数』のインデックス同士で比較することにします。
次表は、インデックス『野村高利回りJリート指数』と『東証REIT指数』の配当を含めないプライスリターンおよび配当を含めたトータルリターンを直近5年間で比較したものです。
ご覧のように、『野村高利回りJリート指数』が『東証REIT指数』をアウトパフォームしています。
『野村高利回りJリート指数』への連動を目指す【1660】のスマートベータとしてのパフォーマンスに対しても期待が持てる結果となっています。
まとめ
『野村高利回りJリート指数』に連動することを目指した【1660】は、直近1年間のトータルリターンおよび分配金利回りは市場平均である『東証REIT指数』連動のETFより優位であり、インデックス自体の過去5年間のトータルリターンもアウトパフォームしています。
『東証REIT指数』連動のETFよりも優れたパフォーマンスが期待できる『野村高利回りJリート指数』への連動を目指す【1660】は、JーREITへの投資先として有力な選択肢になると思います。
それでは、また!