こんにちは。トビオです。
今日は、株や債券のETFをこれから買ってみようかなぁと思っておられる方、特に海外ETFを中心にポートフォリオを作ることを検討されている方が最初に読む本として最適だと思う本を紹介しましょう。
本のタイトル、著者
『ETFはこの7本を買いなさい』
朝倉智也著
本の概要
トビオの様なサラリーマン個人投資家が株式への投資を考える場合には、リスク分散のために個別銘柄を多く抱えるのも管理上面倒くさいと思う面はありますよね。この点、ETFなら数多くの銘柄に分散してくれているので、ETF一本買いでも、ひとまず分散できているので楽チンです。ETF購入を検討されている方なら、このようなETFのメリットは多分もう既にご存知でしょう。
では、どのETFを選べば良いのでしょうか?
この本は、「このETFを選べば1番良い」的な内容ではありません。国内および海外にどのようなETFがあって、複数のETFをどの様な観点で選び、どう組み合わせて保有すると良いのか、その具体的な方法が説明されています。
ですので、この本を読めば、自分好みのETFポートフォリオが作れてしまいます。面倒であれば、それこそ本に書いてある通りにするのもアリかもしれません。いろんなパターンが載っています。
本書の特徴:ETFの組み合わせで自分好みのポートフォリオを作る方法
本のタイトルには、『…この7本…』とありますが、「7本全部買いなさい」と言っているのではなく、基本となる7本とそれを補完する13本の計20本のETFから、株式/債券/金、国・地域分散、株式の資産規模(大型/中型/小型)の観点で必要なETFを選択して、リターン、リスク、コストがどうなるかを検討するやり方を説明してあります。
簡単な例としては、バンガードのETFのひとつVTは、これ1つで全世界株式に投資できる低コストETF(経費率0.10%)として有名で、特に日本では人気がありますが、
VT=0.5VTI+0.4VEA+0.1VWO
といった具合に、複数のETFを組み合わせることによって、より低コストでVTと同等のポートフォリオを構成する工夫が紹介されています。経費率は、VTI=0.04%、VEA=0.07%、VWO=0.14%なので、上記配分比率の合成は単純計算では0.062%となります。コストにとことん拘るのなら、この手は大いにアリです。
また、なにも構成内容をVT同等にする必要はなく、VTI/VEA/VWOの比率を上記比率から変えることにより、市販のVTとは味付けの異なった好みのポートフォリオにすることもできますよね。VTよりも更に米国寄りとか、反対に新興国寄りとか。味付け工夫は投資家の運用スタイル次第です。
以上は簡単な一例ですが、このように、ETFはポートフォリオ構成手段として、とても使い勝手が良いということが解ります。
実際のところ、トビオ自身は、高配当バリュー戦略ポートフォリオの個別銘柄が運用のメインであり、ETFが主力ではないのですが、ETFの組み合わせでポートフォリオを作ろうとお考えの方には、本書はその方法を勉強するのに参考になります!
それでは、また!