こんにちは。トビオです。
今日は、株式の長期投資におけるポイントを学べる名著を紹介します。
本のタイトル・著者
『株式投資 Stocks for the Long Run』
ジェレミー・シーゲル著
日経BP社刊
この本で著者シーゲルは、長期投資においては株式投資が有利であることを証明しており、歴史上の事実と膨大なデータに基づいているので非常に説得力があります。株式投資家にとっては心の拠り所となるでしょう。
著者はこの本の中で数多くのことを述べていますが、トビオが特に頭に残った長期投資における重要ポイントを3つあげました。
シーゲルからの長期投資3つの教え
①長期投資においては、株式は債権と比較して、より高リターンで低リスクである。
②長期投資においては、高配当バリュー株は、配当再投資を積み重ねることにより、グロース株よりも高リターンで低リスクとなる。
③株式ポートフォリオにおいては、国際分散と低コストが重要である。
①は、この本を読むまで株式投資のリスクを減らすために債権もポートフォリオに加える必要があると単純に考えていた自分としては目から鱗が落ちた気がしました。
②は、シーゲル派とも呼ばれる高配当バリュー投資スタイルの基本中の基本です。
読み方、関連本など
本書は、大学の教科書の様な外観で、ページ数も440ページほどあり、値段もそこそこしますが、株式投資をする人なら読む価値大です。
また、何回読んでも、チョイ読みでも、何がしか得られることがあります。時間がない人は各章の結論だけ読んでもいいですし、もっと時間がない人は最終章(第21章:長期成長のためのポートフォリオ構築)の8ページだけでも、いいかもしれません。
また、同じ著者の本としては他に『株式投資の未来 The Future for Investors』という名著があり、その源流と位置付けられるのが本書ですが、どちらかというと本書はシーゲルの研究成果を体系的にまとめることが主眼となっているように思えました。本書の方が先に著されたので、結果的にそうなったのでしょう。そして、本書における上記②の内容を更に掘り下げて、株式投資の指南書としての立場で著されたのが、後の名著『株式投資の未来』になります。
兎に角、まず読んでみてください。この本を読めば株式投資に対する変な恐れや迷いがなくなると思います。
赤本『株式投資の未来』と共にお勧めします!